【決算プレビュー】澁澤倉庫(9304)2026年3月期 本決算|明日発表!注目ポイントを個人株主が解説
公開日:2026年5月10日
決算発表予定:2026年5月11日(月)
この記事でわかること
澁澤倉庫(9304)の直近の業績と財務状況
明日の決算発表で注目すべき3つのポイント
個人投資家としての率直な見解
澁澤倉庫とはどんな会社?
澁澤倉庫は1887年創業、東証プライム上場の老舗総合物流企業です。
倉庫業・港湾運送・国際物流を柱に、首都圏を中心に事業を展開しています。創業130年以上の歴史を持ち、財務基盤の安定性と累進配当方針が個人投資家に人気の銘柄です。
項目 内容
証券コード 9304
市場 東証プライム
業種 倉庫・運輸関連業
株価 1,276円(5月8日終値)
時価総額 約776億円
配当利回り 4.23%(予想)
直近の業績トレンド
過去5年間の業績推移を見てみましょう。
決算期 売上高 営業利益 純利益 EPS
2021/3 653億円 36億円 27億円 45.2円
2022/3 717億円 45億円 52億円 86.4円
2023/3 785億円 49億円 37億円 62.0円
2024/3 734億円 43億円 37億円 61.5円
2025/3 786億円 47億円 49億円 84.3円
2026/3(会社予想) - - 61億円 107.3円
売上高は700〜800億円台で安定推移。純利益は2022年の52億円が直近ピークでしたが、今期は61億円で4期ぶりの最高益更新が予想されています。
2026年3月期 第3四半期までの進捗
2月に発表された第3四半期(累計9ヶ月)の結果は以下の通りです。
営業収益(累計):603億4,000万円(前年同期比 +1.1%)
営業利益(累計):31億5,200万円(前年同期比 ▲16.6%)
純利益(累計):60億3,200万円(前年同期比 +46.3%)
営業利益は大幅減益ですが、純利益は大幅増益。この差の正体は**フジテック株の売却益(約26億円)**です。
本業の物流部門は新設拠点の稼働率低下・人件費増加でコスト圧迫が続いています。ここが長期投資家として少し気になるポイントです。
明日の決算発表で注目する3つのポイント
🔍 注目①:2027年3月期の業績予想
今期の増益はフジテック株売却という一時的な要因が大きく貢献しています。
来期はこの売却益がなくなります。会社が来期の純利益をどう予想するかが最大の注目点です。
強気シナリオ:本業の営業利益が改善し、50億円台を維持
弱気シナリオ:売却益消滅+コスト増で大幅減益予想
個人的には、来期予想が40億円台前半を下回るようだと株価が下押しされる可能性があると見ています。
🔍 注目②:配当予想の維持・引き上げ
同社は累進配当方針(配当を減らさない方針)を掲げており、今期の年間配当は**54円(前期比+19円増配)**を予定しています。
来期の配当予想が維持・増配になるかどうかが株主としての最大関心事です。配当利回り4%超を維持できるかが保有継続の判断基準になります。
🔍 注目③:新設拠点の稼働率改善見通し
3Qまで営業利益を押し下げてきた新設物流拠点のコスト問題。
稼働率が軌道に乗れば来期以降の本業回復が期待できます。決算説明資料で拠点別の状況に言及があるか確認したいと思います。
財務・バリュエーション
指標 数値 評価
PER 11.9倍 割安
PBR 1.09倍 適正〜割安
ROE 9.26% 安定的
自己資本比率 56.0% 財務健全
配当利回り 4.23% 高利回り
理論株価(PBR基準) 1,341円 現在株価より割安
PERは約12倍と同業他社比でも割安感があり、配当利回り4%超は現在の金利水準でも魅力的な水準です。財務的には自己資本比率56%と非常に安定しており、守りの強い銘柄という印象です。
個人投資家としての率直な意見
良い点:
累進配当方針で下値が支えられやすい
財務が盤石で倒産リスクは極めて低い
物流インフラとしての社会的役割が安定
気になる点:
本業の営業利益が伸び悩んでいる
今期の増益は一時的な売却益頼み
来期予想次第では株価調整リスクあり
総合評価:長期保有・配当目的なら引き続き魅力的。来期予想の内容次第で短期の売買判断が変わる決算です。
⚠️ 免責事項
本記事は個人投資家としての情報収集・記録を目的としたものです。特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。
明日(5/11)の決算発表後、速報記事を更新予定です。

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