【決算レポート】あさひ(3333) 2027年2月期 第1四半期 ― 1Qは増収・減益、利益回復は下期の挽回が焦点

決算速報レポート

本日2026年6月22日13時、保有銘柄のあさひ(3333)が2027年2月期 第1四半期決算を発表しました。今朝投稿した決算発表予測の記事の答え合わせも兼ねて、結果を整理します。結論から言うと、1Qは「増収・減益」。売上は前年を上回って回復の兆しが見えた一方、利益はまだ前年に届かない、という内容でした。

1. 会社概要

あさひは自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開する自転車小売の最大手チェーンです(直営539店・FC18店)。自転車の販売に加え、修理・メンテナンス、リユース(中古)事業まで手がけます。決算期は2月で、今回発表されたのは2027年2月期の第1四半期(2026年3月〜5月)決算。3〜5月は自転車の春最需要期にあたります。

2. 業績推移テーブル

年度売上高営業利益当期純利益
2025年2月期815.9億円54.85億円35.55億円
2026年2月期813.7億円39.37億円(-28.2%)22.68億円(-36.2%)
2027年2月期(会社予想)862.8億円43.0億円(+9.2%)27.3億円(+20.3%)

3. 決算ポイント(第1四半期実績)

項目1Q実績前年同期比通期計画に対する進捗
売上高277.86億円+2.5%32.2%
営業利益30.97億円-5.3%72.0%
経常利益31.38億円-7.8%70.7%
四半期純利益21.40億円-8.4%78.4%
EPS82.2円前年同期比 -8.4%
  • 売上はプラス転換。 前期に落ち込んでいた売上が前年同期比+2.5%と回復し、新車需要の底打ちや修理・リユース需要の取り込みがうかがえます。「回復の入り口」としてはポジティブな材料です。
  • 利益はまだ前年割れ。 一方で営業利益は−5.3%とマイナス。コスト(人件費・仕入れ)の上昇を売上の伸びで吸収しきれず、利益面の回復は1Qでは数字に表れませんでした。
  • 進捗率は季節性を考慮して読む。 あさひは春商戦の1Qに利益が偏るため、1Qだけで通期営業利益計画の72%を稼いでいます。絶対額の進捗は高いものの、通期は+9.2%の増益計画。1Qが前年割れスタートとなったぶん、通期の増益達成には下期(秋〜冬)の挽回が必要になりそうです。

4. 通期(2027年2月期)会社予想 ― 据え置き

項目通期 会社予想前期比
売上高862.78億円+6.0%
営業利益43.0億円+9.2%
経常利益44.4億円+6.5%
当期純利益27.3億円+20.3%

通期の業績予想・配当予想はいずれも据え置きです。1Qは利益が前年割れでしたが、会社は通期での増収増益計画を維持しました。下期にかけて利益を取り戻せるかが、計画の実現性を左右します。

5. 配当の魅力

年度1株配当EPS配当性向
2024年2月期45円
2025年2月期50円約136.6円約36.6%
2026年2月期50円約87.1円約57.4%
2027年2月期(予)50円約104.9円約47.7%

配当は年50円(中間25円・期末25円)で据え置きです。前期は減益でも減配せず50円を維持しており、株主還元を重視する姿勢がうかがえます。決算を受けた株価1,255円に対する予想配当利回りは約4.0%と、高配当の水準を保っています。

NISA口座で100株保有していると仮定した場合、年間配当50円なら年間5,000円の配当金を非課税で受け取れる計算になります(税引前と税引後が同額)。

6. 類似銘柄との比較

あさひは上場する自転車専門チェーンとして国内最大手で、直接比較できる同業の上場企業がほとんどないユニークな存在です(数値は2026年6月22日時点の概算)。ここではあさひ自身の指標で水準を確認します。

指標あさひ(3333)目安
予想PER約12倍東証平均より低め(割安圏)
予想配当利回り約4.0%高配当の水準
配当性向(予)約48%無理のない範囲

販売・修理・リユースを一気通貫で握る独自モデルと全国規模の店舗網は、競合の少なさと相まって参入障壁になっています。一方で、業績が天候・気温・景気に左右されやすい点は引き続き留意が必要です。

7. 保有状況

私はあさひを平均取得単価1,387円で保有しています。決算発表を受けて株価は1,255円前後(前日比-0.95%)で推移しており、約-9.5%の含み損という状況です。NTTと同じく、1株から買える単元未満株で、下げ局面をコツコツ買い増してきました(一番安く拾えたのは1,268円・2026年5月。保有株数は非公開)。今回の決算で一時的に売られても、減配せず配当を守る姿勢と利回り約4%を踏まえ、買い増しの方針は変えていません。

8. NISAとの相性

配当利回り約4%・配当性向40%台・減配せず据え置きの実績と、「高配当」と「還元の安定感」を兼ね備えた銘柄で、非課税で配当を受け取れるNISA(成長投資枠)での長期保有に向いていると考えています。単元未満株なら少額から積み立てられるため、新NISAとの相性も良い銘柄です。ただし業績が天候・景気に左右されやすい点は、長期前提で割り切る必要があります。

9. 個人株主としての見解

予測記事では「減益からの回復1Qなるか」と書きましたが、答えは「売上は回復し始めたが、利益の回復はこれから」でした。売上が前年を上回ったのは前向きな変化で、新車需要の底打ちと修理・リユースの底堅さが効いている印象です。一方、コスト増で利益はまだ前年割れ。通期は増益計画を据え置いたものの、1Qが前年割れスタートとなったぶん、下期の挽回が達成のカギになります。減配せず配当を守る姿勢、利回り約4%、単元未満株でコツコツ買える手軽さを踏まえ、私は短期の数字に一喜一憂せず長期保有を継続します。次の焦点は、利益回復が数字に表れてくる中間決算(9月頃)の進捗です。

10. 免責事項

本記事は筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点の情報に基づくものです。投資判断はご自身の責任において、最新のIR情報をご確認の上で行ってください。

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