今日(2026年6月18日)は、為替が特に大きく円安に動きました。ドル円は161円台に乗せ、NY市場では一時161円80銭台=約39年ぶりの安値水準に迫っています。「なんだか今日は円安だな」と感じた方も多いのではないでしょうか。今日はこの円安について、その理由と、私たちのような高配当・インデックスの長期投資家にとっての意味を、一緒に整理してみたいと思います。
今のドル円の状況
| 項目 | 数値(2026年6月18日時点) |
|---|---|
| ドル円 | 約161.4円(前日比 +0.5%の円安) |
| 過去1年のレンジ | 円高側 142.7円 〜 円安側 161.4円 |
| NY市場の高値 | 一時 161円80銭台(約39年ぶり安値に接近) |
ちょうど1年で最も円安の水準まで来ており、体感としての「特に円安」は数字でも裏づけられています。
なぜ円安が進んでいるのか
主因は、昨日のFOMC(米国の金融政策会議)を受けた「日米の金利差が広がる」という見方です。順を追うとこうなります。
- ① 米国が「利上げ」方向に傾いた。 FOMCは金利据え置きでしたが、参加者の見通しでは年内の利上げを予想する人が増加。「米国の金利は当分高いまま、むしろ上がるかも」との見方が強まりました。
- ② 日本は依然として低金利。 日銀は先日1.00%へ利上げしたものの、ペースは緩やか。日米の金利差は開いたままです。
- ③ 金利の高い通貨が買われる。 その結果、金利の高いドルを買い、金利の低い円を売る動きが加速し、円安が進みました。
- ④ 介入警戒もあるが…。 161円台では政府・日銀による為替介入への警戒も出ていますが、金利差が縮まらない限り円安の基調は変わりにくい、という見方が多いようです。
私たちの投資にとっては「追い風」の面が大きい
ここが、今日いちばんお伝えしたい点です。円安は、私たちのポートフォリオにとって、どちらかといえば追い風になります。
私たちのような長期投資家には、高配当の日本株と並行して、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)やS&P500を積み立てている人も多いはずです(私自身もそうしています)。これらは中身の多くが米ドル建ての資産です。円安が進むと、同じドル資産でも円に換算した評価額は増えます。最近のオルカンやS&P500の基準価額がしっかりしているのには、この円安も一役買っています。
逆に、もし将来くるりと円高に振れれば、ドル資産の円換算額は目減りします。でも私たちは、それも込みで「円建ての高配当株」と「ドル建てのインデックス」の両方を持つことで、為替がどちらに動いても、どちらかが効く状態をつくれます。これは以前スペースXのコラムでも書いた、「高配当の軸とインデックスの軸が、お互いの弱点を補い合う」という話とつながります。
それでも、浮かれはしない
円安でドル資産の評価額が膨らむのは気分の良いものですが、私たちはこれで一喜一憂しないようにしたいものです。理由は単純で、為替の先行きは、プロでも当てられないからです。「円安が続くはず」と決め打ちしてドル資産に偏らせるのは、私たちにとって危ない賭けになりかねません。
それに、円安は生活面では逆風でもあります。輸入される食品やエネルギーの値段が上がり、家計には重くのしかかります。投資の評価額が増えて喜んでいても、暮らしのコストが上がっていては、手放しでは喜べません。だからこそ、為替に賭けるのではなく、円資産・ドル資産の両方に分散して、淡々と積み立てを続ける。それが私たちの取れる、現実的な答えだと思います。
まとめ
ドル円は39年ぶり安値に迫る円安。背景はFOMCを受けた日米金利差の拡大で、当面この基調は変わりにくそうです。私たちのオルカンやS&P500には追い風ですが、為替は読めないもの。浮かれず、悲観せず、円とドルに分散しながら、今日も淡々と積み立てを続けたいところです。為替の波は、自分たちではコントロールできないものの代表格。だからこそ、分散とインデックスに任せるのが、私たちにとって一番だと思っています。
免責事項
本記事は筆者個人の見解をまとめたコラムであり、特定の銘柄・通貨の売買を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点(2026年6月18日)の報道・市場データに基づく概算です。投資判断はご自身の責任において行ってください。

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