昨日2026年6月11日、保有銘柄のシーイーシー(9692)が2027年1月期 第1四半期決算を発表しました。発表前に投稿した決算発表予測の記事の答え合わせも兼ねて、結果を整理します。結論から言うと、営業利益+29.7%の大幅増益という期待を上回る好スタートでした。
1. 会社概要
シーイーシー(CEC)は1968年創業の独立系システムインテグレーターです。製造業向けの設計・開発支援や生産管理システムなどの「デジタルインダストリー事業」と、ITインフラ構築・運用、セキュリティサービスなどの「サービスインテグレーション事業」を展開しています。決算期は1月期で、今回発表されたのは2027年1月期の第1四半期(2026年2月〜4月)決算です。
2. 業績推移テーブル
| 年度 | 売上高 | 経常利益 | EPS |
|---|---|---|---|
| 2022年1月期 | 452億円 | 42.8億円 | 86.85円 |
| 2023年1月期 | 482億円 | 44.1億円 | 151.96円 |
| 2024年1月期 | 531億円 | 64.1億円 | 135.13円 |
| 2025年1月期 | 562億円 | 68.1億円 | 122.39円 |
| 2026年1月期 | 659億円 | 74.4億円 | 165.67円 |
| 2027年1月期(予) | 680億円 | 78.0億円 | 179.43円 |
3. 決算ポイント(第1四半期実績)
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 中間計画(修正後)に対する進捗 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 167億9,400万円 | +17.2% | 48.0% |
| 営業利益 | 23億1,500万円 | +29.7% | 56.5% |
| 経常利益 | 23億3,600万円 | +27.9% | 56.6% |
| 四半期純利益 | 15億9,100万円 | +26.2% | 56.8% |
| EPS | 50.99円 | 前年同期 39.54円 | ― |
- 5月22日に上方修正されたばかりの中間計画(売上350億円・営業41億円)に対してさえ、1Qだけで利益進捗が56%超という強い内容です。通期計画(経常78億円)に対する経常利益の進捗も29.9%に達しています。
- 会社の説明では、DX投資意欲の高さに加えて生成AIの活用拡大やサイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、高採算の注力事業(マイグレーションサービスなど)が伸長し、増収率(+17.2%)を大きく上回る増益率(+29.7%)につながったとのことです。
- 通期業績予想と配当予想(年間85円)はいずれも据え置きですが、通期予想は「中間決算発表時に見直し公表予定」とされており、この1Qの勢いが続けば上方修正の期待がさらに高まります。
4. 通期(2027年1月期)会社予想 ― 据え置き(中間時に見直し予定)
| 項目 | 通期 会社予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 680億円 | +3.2% |
| 営業利益 | 77億5,000万円 | +5.6% |
| 経常利益 | 78億円 | +4.9% |
| 当期純利益 | 56億円 | +7.7% |
| EPS | 179.43円 | ― |
1QのEPS50.99円を単純に4倍すると200円を超える計算で、通期予想EPS179.43円はかなり保守的に見えます。季節要因もあるため単純計算は禁物ですが、中間決算(9月予定)での見直しが今から楽しみな水準です。
5. 配当の魅力
| 年度 | 1株配当 | EPS | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2022年1月期 | 40円 | 86.85円 | 46.1% |
| 2023年1月期 | 45円 | 151.96円 | 29.6% |
| 2024年1月期 | 55円 | 135.13円 | 40.7% |
| 2025年1月期 | 55円 | 122.39円 | 44.9% |
| 2026年1月期 | 70円 | 165.67円 | 42.3% |
| 2027年1月期(予) | 85円 | 179.43円 | 約47.4% |
年間配当予想は85円(中間40円・期末45円)で据え置きです。前期70円から15円の大幅増配、5年前(40円)から2倍超で、長期経営計画「VISION 2030」で掲げる株主還元強化が着実に実行されています。仮に中間決算で業績が上方修正されれば、配当性向40%台の方針から考えて再増配の可能性も意識しておきたいところです。
NISA口座で100株保有していると仮定した場合、年間配当85円なら年間8,500円の配当金を非課税で受け取れる計算になります(税引前と税引後が同額)。
6. 類似銘柄との比較
同じ独立系のITサービス企業と指標を比較してみます(数値は2026年6月12日時点の株予報Pro・Yahoo!ファイナンス等に基づく概算です)。
| 銘柄(コード) | PER(予) | 配当利回り(予) | 配当性向の目安 |
|---|---|---|---|
| シーイーシー(9692) | 約11.4倍 | 約4.1% | 約47%(予) |
| DTS(9682) | 約13.7倍 | 約3.8% | 約52%(概算) |
| NSD(9759) | 約15.1倍 | 約3.8% | 約57% |
決算を受けて株価が上昇した後でも、PERは約11.4倍と同業より割安で、配当利回りは4%超と最も高い水準です。さらに今回の1Qで「成長率も同業に見劣りしない」ことが数字で確認できたため、割安感はむしろ強まった印象です。通期EPSが上方修正されれば、指標上の割安さは一段と際立つことになります。
7. 保有状況
私はシーイーシーを取得単価1,192円で保有しています。決算発表を受けて翌日の株価は前日比+3%超の2,052円前後(6月12日11:30時点)まで上昇しており、保有株数分で約72%の含み益が出ている状況です。配当利回りは今期予想85円ベースで、取得単価に対して約7.1%に達しています。長期保有と増配の組み合わせの威力を実感できる銘柄です。
8. NISAとの相性
配当利回り4%超・配当性向40%台・増収増益と、「高配当」と「増配余力」を兼ね備えた銘柄で、非課税で配当を受け取れるNISA(成長投資枠)での長期保有に適していると考えています。今回の決算で成長面の安心感も増しました。一方、株価は決算を受けてさらに上昇しているため、新規で買う場合は取得タイミングによって利回りが変わる点には留意が必要です。
9. 個人株主としての見解
予測記事では「期待値はかなり高い状態」と書きましたが、その高い期待をさらに上回る1Qでした。営業利益+29.7%という伸びは増収率(+17.2%)を大きく超えており、単に仕事が増えているだけでなく、儲かる仕事の比率が上がっている(利益の質が良くなっている)ことを示しています。次の焦点は9月予定の中間決算で示される通期予想の見直しで、業績の上方修正、さらには配当性向40%台方針に沿った再増配まで期待したくなる内容です。当然ながら期待先行の反動リスクには気をつけつつ、長期保有を継続します。
10. 免責事項
本記事は筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点の情報に基づくものです。投資判断はご自身の責任において、最新のIR情報をご確認の上で行ってください。


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