【追記】決算が発表されました。結果をまとめた記事はこちら → シーイーシー(9692) 2027年1月期 第1四半期 決算レポート
本日2026年6月11日、保有銘柄のシーイーシー(9692)が2027年1月期 第1四半期決算を発表します。発表前のタイミングで、会社概要・業績推移・注目ポイントを整理しておきます。
1. 会社概要
シーイーシー(CEC)は1968年創業の独立系システムインテグレーターです。製造業向けの設計・開発支援や生産管理システムなどの「デジタルインダストリー事業」と、ITインフラ構築・運用、セキュリティサービスなどの「サービスインテグレーション事業」を展開しています。決算期は1月期で、本日発表されるのは2027年1月期の第1四半期(2026年2月〜4月)決算です。
2. 業績推移テーブル
| 年度 | 売上高 | 経常利益 | EPS |
|---|---|---|---|
| 2022年1月期 | 452億円 | 42.8億円 | 86.85円 |
| 2023年1月期 | 482億円 | 44.1億円 | 151.96円 |
| 2024年1月期 | 531億円 | 64.1億円 | 135.13円 |
| 2025年1月期 | 562億円 | 68.1億円 | 122.39円 |
| 2026年1月期 | 659億円 | 74.4億円 | 165.67円 |
| 2027年1月期(予) | 680億円 | 78.0億円 | 179.43円 |
売上高は5年で約46%増加し、経常利益は今期計画を含めて5期連続の増益を見込んでいます。前期(2026年1月期)は売上+17.2%・純利益+28.8%と大きく伸びており、企業のDX(デジタル化)投資の追い風を受けています。
3. 決算ポイント(予測)
- 注目すべきは、CECが5月22日に中間期(2〜7月)の業績予想をすでに上方修正している点です。修正後の中間計画は売上高350億円(前年同期比+13.5%)・営業利益41億円(同+18.8%)で、「企業のDX推進やAI活用推進に伴うICT投資意欲は旺盛」と説明されています。
- 本日の1Q決算では、この修正後の中間計画に対する進捗率が第一のチェックポイントになります。
- 一方、通期予想(売上680億円・経常78億円)は「現在精査中」として、中間決算発表時に公表予定とされています。中間を上方修正した上で通期を見直すということは、通期の上方修正にも期待が持てる流れです。
- 今期計画が達成されれば5期連続増収増益・4期連続の最高益更新となります。
4. 今期(2027年1月期)の会社予想
| 項目 | 通期 会社予想(3月時点) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 680億円 | +3.2% |
| 営業利益 | 77億5,000万円 | +5.6% |
| 経常利益 | 78億円 | +4.9% |
| 当期純利益 | 56億円 | +7.7% |
| EPS | 179.43円 | ― |
前期が+17.2%の増収だったのに対し、通期計画は+3.2%とかなり控えめです。ただし上記の通り中間期はすでに上方修正されており、この通期数字は中間決算時に見直される予定です。保守的な計画と見てよいと思います。
5. 配当の魅力
| 年度 | 1株配当 | EPS | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2022年1月期 | 40円 | 86.85円 | 46.1% |
| 2023年1月期 | 45円 | 151.96円 | 29.6% |
| 2024年1月期 | 55円 | 135.13円 | 40.7% |
| 2025年1月期 | 55円 | 122.39円 | 44.9% |
| 2026年1月期 | 70円 | 165.67円 | 42.3% |
| 2027年1月期(予) | 85円 | 179.43円 | 約47.4% |
今期の配当予想は、3月時点の80円から5月22日に85円へ増配修正されています(中間40円・期末45円)。前期の70円から15円の大幅増配、5年前(40円)と比べると2倍超です。CECは長期経営計画「VISION 2030」で株主還元の強化を重要課題に掲げており、配当性向40%台を保ちながらの増配が続いています。
NISA口座で100株保有していると仮定した場合、年間配当85円なら年間8,500円の配当金を非課税で受け取れる計算になります(税引前と税引後が同額)。
6. 類似銘柄との比較
同じ独立系のITサービス企業(システムインテグレーター)と指標を比較してみます(数値は2026年6月11日時点の株予報Pro・Yahoo!ファイナンス等に基づく概算です)。
| 銘柄(コード) | PER(予) | 配当利回り(予) | 配当性向の目安 |
|---|---|---|---|
| シーイーシー(9692) | 約10.9倍 | 約4.3% | 約47%(予) |
| DTS(9682) | 約13.7倍 | 約3.8% | 約52%(概算) |
| NSD(9759) | 約15.1倍 | 約3.8% | 約57% |
ITサービス業界は安定したストック収益と高い株主還元で知られるセクターですが、その中でもCECはPER約10.9倍と同業より割安で、配当利回りは4%超と最も高い水準にあります。しかも配当性向は40%台と3社で最も低く、業績が伸びれば増配余地が大きい点が魅力です。成長率(前期+17.2%増収)も同業対比で見劣りしません。
7. 保有状況
私はシーイーシーを取得単価1,192円で保有しています。直近の現在値は1,964円前後で、保有株数分で約65%の含み益が出ている状況です。配当利回りは今期予想85円ベースで、取得単価に対して約7.1%、現在値ベースでも約4.3%と高水準です。長期保有による増配効果(取得単価ベースの利回り上昇)を実感している銘柄の一つです。
8. NISAとの相性
CECは配当利回り4%超・配当性向40%台・5期連続増収増益見込みと、「高配当」と「増配余力」を兼ね備えた銘柄で、非課税で配当を受け取れるNISA(成長投資枠)での長期保有に適していると考えています。IT投資需要は景気変動の影響を受けにくいストック型の側面もあり、安定感も魅力です。一方、株価はすでに大きく上昇してきているため、新規で買う場合は取得タイミングで利回りが変わる点には留意が必要です。
9. 個人株主としての見解
5月22日の中間上方修正と増配発表で、今日の1Q決算への期待値はかなり高まっている状態です。1Qの数字が修正後の中間計画に対して順調な進捗を示せば、中間決算時の通期上方修正への期待がさらに強まる展開もありそうです。逆に、期待が先行しているぶん、進捗が物足りないと株価は一時的に売られるかもしれませんが、DX・AI投資の追い風と配当性向40%台での増配方針を考えれば、長期保有のスタンスを変える材料にはならないと考えています。発表後に結果をまとめた決算レポート記事を投稿する予定です。
10. 免責事項
本記事は筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点の情報・予測に基づくものであり、実際の決算内容と異なる場合があります。投資判断はご自身の責任において、最新のIR情報をご確認の上で行ってください。


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