【決算発表予測】アルトナー(2163) 2027年1月期 第1四半期決算 ― 13期連続増収増益なるか

決算速報レポート

【追記】決算が発表されました。結果をまとめた記事はこちら → アルトナー(2163) 2027年1月期 第1四半期 決算レポート

本日2026年6月10日、保有銘柄のアルトナー(2163)が2027年1月期 第1四半期決算を発表します。発表前のタイミングで、会社概要・業績推移・注目ポイントを整理しておきます。

1. 会社概要

アルトナーは、電気・電子・機械・情報など幅広い分野の技術者を自社の正社員として採用し、メーカーや研究機関へ派遣・常駐させる「技術者派遣・受託開発」を主力事業とする独立系エンジニアリング会社です。決算期は1月期で、本日発表されるのは2027年1月期の第1四半期(2026年2月〜4月)決算となります。

2. 業績推移テーブル

年度売上高経常利益EPS
2022年1月期81.0億円10.3億円68.59円
2023年1月期92.4億円12.0億円84.24円
2024年1月期101.1億円15.3億円98.99円
2025年1月期111.3億円18.2億円118.64円
2026年1月期120.5億円18.2億円118.47円
2027年1月期(予)140.2億円20.0億円117.45円

売上高は2022年1月期の81.0億円から2026年1月期には120.5億円へと約49%増加しており、今期計画(140.2億円)が達成されれば5年間で約73%の拡大となります。2026年1月期は経常利益・EPSがほぼ横ばいとなりましたが、それでも12期連続の増収増益を達成し、経常利益は過去最高を更新しています。

3. 決算ポイント(予測)

  • 会社側は2027年1月期通期で売上高140.2億円(前期比+16.3%)、経常利益20.0億円(同+9.8%)を計画しており、13期連続の増収増益を見込んでいます。
  • 第1四半期は通期計画に対する進捗率が注目ポイントです。技術者派遣業は稼働率(エンジニアの就業率)と新規採用・離職のバランスが業績を左右するため、その動向を確認したいところです。
  • 前期(2026年1月期)はEPSが118.64円→118.47円とわずかに減少しており、増収の一方で利益率がやや低下している点も注視が必要です。
  • 人材需要が底堅い中、賃上げ環境を追い風に技術者の単価上昇が利益成長を牽引できるかが今後のカギになりそうです。

4. 来期(通期)予想

項目2027年1月期 会社予想
売上高140億2,100万円
営業利益20億1,700万円
経常利益20億100万円
当期純利益12億4,800万円
EPS117.45円

増収率に対して純利益・EPSの伸び率はやや控えめな計画になっており、保守的な予想とも捉えられます。第1四半期で上振れの兆しが見られるかに注目したいと思います。

5. 配当の魅力

年度1株配当EPS配当性向
2022年1月期34.5円68.59円50.3%
2023年1月期60円84.24円71.2%
2024年1月期75円98.99円75.8%
2025年1月期82円118.64円69.1%
2026年1月期84円118.47円70.9%
2027年1月期(予)86円117.45円約73.2%

配当性向はおおむね70%前後で推移しており、会社は「安定的な配当の実施」を基本方針としています。2021年1月期から数えて5期連続の増配を継続中です。さらに会社側は2027年1月期の配当を年間86円(前期比2円増配)と予想しており、実現すれば6期連続の増配となります。予想EPS117.45円に対する配当性向は約73%と、これまでの方針に沿った水準です。

NISA口座で100株保有していると仮定した場合、会社予想どおり年間配当86円となれば年間8,600円の配当金を非課税で受け取れる計算になります(税引前と税引後が同額)。

6. 類似銘柄との比較

アルトナーが属する技術者派遣業界には上場企業が多く、いずれも株主還元に積極的なセクターです。主な同業他社と指標を比較してみます(数値は2026年6月10日時点の株予報Pro・Yahoo!ファイナンス等に基づく概算です)。

銘柄(コード)PER(予)配当利回り(予)配当性向の目安
アルトナー(2163)約16.4倍約4.5%約73%(予)
メイテックグループHD(9744)約16.8倍約6.0%約100%(高還元方針)
アルプス技研(4641)約11〜13倍約4.1〜4.5%50%方針
オープンアップグループ(2154)約13倍約4.7%約52%

こうして並べると、メイテックグループHDは利益のほぼ全額を還元する方針で利回り約6%と業界随一の高さですが、その分業績が悪化すれば配当も連動しやすい構造です。アルプス技研・オープンアップグループは配当性向50%前後と余力を残した還元スタイルです。アルトナーは配当性向70%前後とその中間に位置しつつ、13期連続増収増益を見込む成長性が持ち味と言えます。なお、業界最大手のテクノプロ・ホールディングス(6028)はTOB(株式公開買付け)により上場廃止となる予定で、業界再編の動きが株価の評価に影響する可能性もあります。

7. 保有状況

私はアルトナーを取得単価1,909円で保有しています。直近の現在値は1,926円で、保有株数分で含み益が出ている状況です。配当利回りは前期実績84円ベースで取得単価に対して約4.4%、今期予想86円ベースでは約4.5%と高水準を維持しており、増配が続けば取得単価ベースの利回りはさらに上昇していく見込みです。

8. NISAとの相性

アルトナーはROE25%超・ROA15%超と資本効率が高く、配当性向70%前後を維持しながら増収増益・増配を続けている銘柄です。配当利回りも4%台と高く、非課税で配当を受け取れるNISA(成長投資枠)での長期保有に適した銘柄の一つだと考えています。一方で、株価が値上がりした際の値幅も大きい銘柄なので、取得タイミングによって利回りが変わる点には留意が必要です。

9. 個人株主としての見解

技術者派遣業界は人手不足を背景に底堅い需要が続いており、アルトナーは13期連続の増収増益を狙えるポジションにあると感じています。前期にEPSが微減した点は気になりますが、会社側は今期20億円超の経常利益を計画しており、1Qの進捗を見ながら通期着地を見極めたいと思います。配当については今期86円への増配予想(実現すれば6期連続増配)がすでに示されており、配当性向70%前後の方針が続く限り、高配当株として安心して長期保有できる銘柄だと考えています。

10. 免責事項

本記事は筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点の情報・予測に基づくものであり、実際の決算内容と異なる場合があります。投資判断はご自身の責任において、最新のIR情報をご確認の上で行ってください。

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