【決算発表予測】日本プロセス(9651) 2026年5月期本決算 ― 中計売上120億円の1年前倒し達成なるか

決算速報レポート

【追記】決算が発表されました。実際の本決算の結果との答え合わせはこちらの決算レポート記事にまとめています(中計売上目標120億円の1年前倒し達成に加えて、来期92円への大幅増配と自己株買いまで発表されました)。

独立系システム開発会社の日本プロセス(9651)が、2026年7月7日に2026年5月期本決算を発表します。発表前の今のうちに、直近の業績動向や配当の状況を整理し、注目ポイントを予測しておきます。

1. 会社概要

日本プロセスは1967年設立、東京都品川区大崎に本社を置く独立系のシステム開発会社です。東証スタンダード市場に上場し、決算期は5月末。制御システム、自動車システム、特定情報システム、組込システム、産業・ICTソリューションの5つのセグメントで、鉄道・電力・自動車・官公庁・航空宇宙など社会インフラ分野を中心に開発を手がけています。筆頭株主はSCSK株式会社(出資比率20.68%)で、2025年9月には資本業務提携契約を締結し、両社の強みを融合した事業拡大を進めています。

日本プロセスの3つの事業(自動車システム・産業ICTソリューション・特定情報システム)を示すイラスト
日本プロセスの主な事業セグメント(5事業のうち3つを紹介)

2. 業績推移

決算期売上高営業利益経常利益純利益EPS
2023年5月期89.2億円9.1億円9.7億円6.8億円70.7円
2024年5月期94.7億円9.6億円10.1億円7.3億円75.6円
2025年5月期104.7億円11.4億円12.8億円14.8億円152.8円
2026年5月期(会社計画)120.0億円14.6億円14.8億円10.9億円112.5円

2025年5月期の純利益急増(前期比+102%)は投資有価証券売却益などの一過性要因によるもので、本業の実力は営業利益・経常利益の推移で見るのがより実態に近いといえます。2026年5月期は本業の増収増益が続く一方、純利益は前期の特別要因の反動で計画上は減益となる見通しです。

3. 決算ポイント(予測)

すでに発表済みの第3四半期累計(2025年6月〜2026年2月)の実績は、売上高89.2億円(前年同期比+17.0%)、営業利益11.4億円(同+33.7%)、経常利益11.6億円(同+18.3%)と大幅な増収増益でした。自動運転・先進運転支援関連や、クラウド・ガバメント向けのICTソリューションなど、全セグメントが好調に推移しています。

通期の会社計画(3月31日付で上方修正済み)に対する進捗率は、売上高74.3%、営業利益78.3%、経常利益78.4%、純利益78.7%となっており、順調な水準です。逆算すると第4四半期(3〜5月)だけで売上高約31億円、営業利益約3.2億円を積み上げる計画になっており、この着地が計画通りに収まるかが最初の確認ポイントです。

もう一つの注目点は、中期経営計画(2024年6月〜2027年5月)の目標「2027年5月期時点で連結売上高120億円以上」を、2026年5月期の会社計画(売上高120.0億円)の時点で早くも達成できそうな水準にある点です。中計目標を1年前倒しで達成できるかどうかは、今回の本決算で判明します。

4. 今期(2026年5月期)の会社計画

2026年3月31日、会社は通期の連結業績予想を上方修正しました。修正後の計画は、売上高120.0億円(前期比+14.6%)、営業利益14.6億円(同+27.6%)、経常利益14.8億円(同+15.5%)、純利益10.9億円(同▲26.3%、前期の特別利益の反動)、EPS112.5円です。全セグメントで受注環境が順調に推移していることが上方修正の理由とされています。

本決算では、この計画数値をきちんと達成できたかに加えて、2027年5月期(来期)の新しい会社予想がどの水準で出てくるかにも注目です。中期経営計画の最終年度にあたるため、売上高・利益両面でさらなる上振れ方針が示されるかがポイントになりそうです。

5. 配当の魅力

日本プロセスは連続増配を続けており、2026年5月期の配当予想は76円(7期連続増配)です。配当方針は「連結配当性向66%を目標」とする累進配当政策で、2025年5月期から2029年5月期の5年間、毎期1株あたり8円の特別配当を実施することも決定済みです。

決算期年間配当EPS配当性向
2024年5月期38円75.6円50.3%
2025年5月期62円(うち特別配当8円)152.8円40.6%
2026年5月期(会社予想)76円(うち特別配当8円)112.5円67.6%

2026年5月期は、中間配当(実績)が普通29円+特別4円の33円、期末配当(予想)が普通39円+特別4円の43円という内訳です。前期は特別配当8円を期末にまとめて支払っていましたが、今期は中間・期末に4円ずつ分けて支払う形に変わっている点は、配当の推移を追ううえで知っておくとよいポイントです。特別配当の分配タイミングが変わっただけで、減配ではありません。

6. 類似銘柄との比較

銘柄コードPER(予)配当利回り(予)配当性向
日本プロセス965115.7倍4.30%67.6%
システムズ・デザイン376613.6倍4.35%51.7%
DAIKO XTECH(旧・大興電子通信)80236.8倍3.9%20.7%
キューブシステム233510.3倍4%程度50%目標

※数値は2026年7月2日時点の株予報Pro・みんかぶ等に基づく概算です。

独立系の中堅システム開発会社は総じて配当利回りが高めですが、日本プロセスは配当性向66%目標という株主還元姿勢の強さが際立ちます。PERはやや高めの水準ですが、SCSKとの資本業務提携による事業拡大期待も上乗せされていると考えられます。

7. 保有状況

私は日本プロセスを取得単価991円で保有株数分保有しています。2026年7月2日時点の株価は1,769円で、大きな含み益が出ている状態です。

8. NISAとの相性

配当利回り4%台、かつ連続増配・累進配当方針を掲げている点は、NISA(成長投資枠)での長期保有と相性が良い銘柄です。仮に100株を配当利回り4.30%の水準で保有した場合、年間配当は約7,600円相当(2026年5月期予想ベース)となり、NISA口座であれば通常約20%課税される税金が非課税になります。

9. 個人株主としての見解

自動運転や官公庁向けクラウドなど、成長分野に軸足を置いた独立系システム開発会社という点に加えて、配当性向66%目標+特別配当という積極的な株主還元姿勢が、この銘柄を保有し続けている理由です。SCSKとの資本業務提携も、独立系のままでは難しい大型案件の受注拡大につながる可能性があり、中長期的な事業拡大に期待しています。

今回の本決算では、中期経営計画の売上目標120億円を1年前倒しで達成できるか、そして2027年5月期に向けてどの程度強気な会社予想・配当予想が示されるかを確認したいと思います。

10. 免責事項

本記事は筆者個人の投資記録・見解を共有するものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の公開情報に基づく予測を含み、その正確性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました