本日2026年6月26日、保有銘柄のDCMホールディングス(3050)が2027年2月期 第1四半期決算を発表しました。先日の決算発表予測の記事の答え合わせも兼ねて、結果を整理します。結論から言うと、1Qは「増収増益」で、しかも保守的な通期計画を上回る好スタートでした。予測記事で心配した「増収のわりに利益が伸びにくい構造」は、少なくとも今回の1Qでは杞憂で、利益がしっかり伸びました。
1. 会社概要
DCMホールディングスは、カーマ・ダイキ・ホーマックの統合で発足したホームセンター持株会社で、全国843店舗を展開する業界2位(非上場のカインズに次ぐ)です。2024年に株式会社ケーヨーを子会社化・合併し、規模を拡大しています。決算期は2月で、今回発表されたのは2027年2月期の第1四半期(2026年3月〜5月)決算。園芸・DIY需要が高まる春は、ホームセンターの稼ぎ時にあたります。
2. 業績推移テーブル
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|
| 2024年2月期 | 4,886億円 | 287億円 | 214億円 |
| 2025年2月期 | 5,446億円 | 332億円 | 171億円 |
| 2026年2月期 | 5,423億円 | 310億円 | 173億円 |
| 2027年2月期(会社計画) | 5,773億円 | 312億円 | 174億円 |
3. 決算ポイント(第1四半期実績)
| 項目 | 1Q実績 | 前年同期比 | 通期計画に対する進捗 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,519.4億円 | +9.8% | 26.3% |
| 営業利益 | 113.7億円 | +17.4% | 36.5% |
| 経常利益 | 109.3億円 | +19.4% | ― |
| 四半期純利益 | 65.6億円 | +11.5% | 37.7% |
| EPS | 47.8円 | +8.8% | ― |
- 増収増益で好発進。 売上+9.8%に対し営業利益は+17.4%、経常利益は+19.4%。売上の伸び以上に利益が伸びており、「増収のわりに利益が出にくい」という懸念を1Qでは跳ね返しました。ケーヨー統合の効果や、春商戦(園芸・DIY)の好調が寄与したとみられます。
- 通期計画に対して上振れペース。 通期の営業利益計画は前期比わずか+0.6%(312億円)ですが、1Qだけで前年同期比+17.4%。1Qで通期計画の36.5%を稼いでおり(前年の同時期の進捗を上回るペース)、このまま行けば通期計画は保守的すぎる=上方修正の余地が出てきます。
- 春商戦に利益が偏る季節性は考慮。 ホームセンターは春(3〜5月)が稼ぎ時なので1Qの進捗率が高めに出る点は割り引いて見る必要がありますが、それでも前年を上回る伸びは素直にポジティブです。
4. 通期(2027年2月期)会社計画 ― 据え置き
| 項目 | 通期 会社計画 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,773億円 | +6.5% |
| 営業利益 | 312億円 | +0.6% |
| 純利益 | 174億円 | +0.4% |
| EPS | 125.71円 | ― |
通期計画・配当予想は据え置きです。1Qが営業+17.4%と大きく伸びたのに対し、通期計画は+0.6%のまま。この差を見る限り、計画はかなり保守的で、中間決算(9月頃)以降の上方修正に期待が持てる内容です。市場も好感し、本日の株価は前日比+1.69%(1,508円前後)で推移しています。
5. 配当の魅力
| 決算期 | 1株配当 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年2月期 | 45円 | — |
| 2026年2月期 | 47円 | 増配 |
| 2027年2月期(予) | 48円 | 連続増配・配当性向35%目安 |
配当は年48円予想で連続増配を継続。現在値1,508円に対する予想配当利回りは約3.18%です。ホームセンター大手の中では高配当寄りで、例えば同業のコメリ(8218)の利回りが約1.6%であるのと比べると、DCMの利回りの高さが際立ちます。今回のように利益が上振れれば、配当性向35%目安のもとで増配余地も意識されます。
NISA口座で100株保有していると仮定した場合、年間配当48円なら年間4,800円の配当金を非課税で受け取れる計算になります(税引前と税引後が同額)。
6. 類似銘柄との比較
| 銘柄(コード) | 株価 | 予想配当利回り |
|---|---|---|
| DCM HD(3050) | 約1,508円 | 約3.2% |
| コメリ(8218) | 約3,560円 | 約1.6% |
| コーナン商事(7516) | 約4,045円 | ― |
(数値は2026年6月26日時点の概算)。ホームセンター大手の中でも、DCMは利回りが高めで、PERも約12倍と割安圏にあります。規模では業界2位ながら、株主還元の手厚さと指標面の割安感が、私のような高配当・長期投資家にとっての魅力です。
7. 保有状況
私はDCMを平均取得単価1,376円で保有しています。現在値1,508円前後に対して約+9.6%の含み益です(保有株数は非公開)。取得単価1,376円に対する配当利回りは約3.5%で、長期保有で取得利回りがじわじわ育っています。今回の好決算で、改めて持っていて安心できる銘柄だと感じました。
8. NISAとの相性
配当利回り3%超・連続増配・配当性向35%目安と、「高配当」と「増配の安定感」を兼ね備えた銘柄で、非課税で配当を受け取れるNISA(成長投資枠)での長期保有に向いていると考えています。生活必需品に近いホームセンターは景気変動に比較的強く、業績の安定感も長期保有向きです。一方、人件費・物流コストの上昇は引き続き利益率の重しになり得る点は留意しておきたいところです。
9. 個人株主としての見解
予測記事では「増収のわりに利益が伸びにくい構造」を懸念点として挙げましたが、1Qはその心配を跳ね返す増収増益でした。営業利益+17.4%は、ケーヨー統合のシナジーやコスト管理が効き始めているサインかもしれません。通期計画が+0.6%と保守的なだけに、中間決算での上方修正・さらには増配への期待も膨らみます。あさひ(増収減益)とは対照的に、同じホームセンター・小売でもDCMは利益の出方がしっかりしていた印象です。引き続き、配当をもらいながら長期で保有を継続します。
10. 免責事項
本記事は筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載した数値は記事執筆時点の情報に基づくものです。投資判断はご自身の責任において、最新のIR情報をご確認の上で行ってください。


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